顕彰銘菓 若山牧水
商品紹介
“幾山河(いくやまかわ)こえさりゆかば 寂しさのはてなむ國ぞけふも旅ゆく”
“うす紅に葉はいちはやく萌えいでで 咲かむとすなり山ざくら花”
“なつかしき城山の鐘鳴りいでぬ をさなかりし日聞きしごとくに”
当店の「顕彰銘菓 若山牧水」は、昭和38年先代店主が、延岡にお越しになられた若山旅人(わかやまたびと)先生(牧水のご長男)のお許しを得て以来、今日まで一途に作り続けているお菓子です。
新鮮な生クリームと手亡豆の白餡でミルク餡をつくり、ココア風味の生地で包んで伸ばし、表面にメレンゲを刷毛(はけ)ぬりして焼き上げたもので、全国に散在する牧水の歌碑を表現しています。
箱の柄は、染織家・甲斐厚子氏(延岡在住)に依頼し、製作していただいた絹織物から転写したものです。特に、牧水の愛した故郷の山川をイメージしたデザインとなっており、草木染めの30色もの絹糸が織り込まれています。また包装紙は、牧水の真筆を染め抜いた和紙の包装紙を永年用いております。
「顕彰銘菓 若山牧水」は、日本茶はもちろん紅茶やコーヒーとの相性も良いものです。牧水短歌の情感に包まれたくつろぎのひとときをお過ごしください。
商品価格
- 賞味期限:常温30日
- 脱酸素包装しています。開封後はお早めにどうぞ。
商品名/個数 | 販売価格 |
---|---|
1個 | 170円(税込) |
5個入り | 1,050円(税込) |
10個入り |
2,000円(税込) |
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若山牧水について
旅、酒、自然、そしてふるさとを愛した歌人・若山牧水。
その生涯を歌にささげた若山牧水と延岡との繋がりをご紹介します。
若山牧水の生涯
明治、大正、昭和にわたり日本歌壇の明星と仰がれた若山牧水は、明治18年8月に宮崎県北部の山間、東臼杵(うすき)郡東郷村(現・日向市東郷町)坪谷で生まれました。同地の尋常小学校を卒(お)え、11歳で延岡高等小学校に入学した牧水は、その後県立延岡中学校を経て、明治38年に早稲田大学に進学するまでの多感な8年間を延岡で過ごしました。牧水の詩情は、生まれ故郷の東郷町で芽生え、延岡の8年間で大きく育っていったのです。
ご存知の方も多いのですが、『牧水』の号は母の名「マキ」と、幼き日釣り暮らした生まれ故郷東郷村の坪谷川の「水」からつくられたもの。旧制延岡中学校在学中のことでした。牧水の本名は「若山 繁」。「延岡は、繁が牧水になったまち」なのです。
”梅の花今や咲くらむわが庵(ゐほ)の 柴の戸あたりに鶯(うぐいす)の鳴く”
(16歳の時に初めて作った歌)
大正4年、35歳のとき牧水は、東京から静岡県の沼津に転居し、そこを永住の地としました。富士を仰ぎ、潮騒や松風を聞きながら、晩年の幾多の秀歌を残しました。牧水は昭和3年9月17日に43歳で永眠しましたが、ふるさとと旅と酒をこよなく愛したその生涯は、旅情豊かな歌とともに広く世に親しまれています。