今後の定休日のお知らせ

「お菓子屋が日曜日を定休にするなんて考えられない!」と、私(虎彦店主・上田耕市)はずっと思っていました。 先代が戦後まもない昭和24年に「とらや」を創業して以来、73年間は元旦だけが休みで364日は開店していました。 

 ところが、2年前から月に2回の定休日を設けることになりました。本店の営業時間は午前9時~午後7時ですが、スタッフの就業時間は朝の8時から夜の8時20分までで、早番・遅番の2交替で勤務してもらっています。 スッタフ8名がそれぞれ週に2日の休日取得を前提に就業シフトを組んでいくのですが、有給休暇への対応や体調不良による急な欠勤への対応もあり、なかなかシフト調整が難しく店長はいつも苦労しています。

 月に2日の休みの1日目(第1火曜日は、本店スタッフ全員休みです。2日目(第4水曜日)は、全員出勤して他部署(製造・営業・虎の子便・仕上げ室・総務)の社員も全員集合し、9時~10時半まで月に1度の全体会議を本店サロンで行います。経営理念の唱和から始まり、会社の方針確認・業績報告・新商品新サービスの説明・営業展開報告・クレーム報告と改善案等、各部署からの情報をみんなでシェアします。  全体会議後、本店スタッフは日頃できていない箇所の清掃と季節のディスプレイの取り換え等行い、その後のミーティングで

「お客様にとっても自分たちにとっても良いお店」にしていくため意見交換と情報共有していきます。

 本店スタッフは女性が多く、笑顔と明るい掛け声で活気のある店内を創ってくれており、有り難く思っています。 女性スタッフのなかには結婚し出産して母となる人もいます。1年間は産休・育休を取ってもらうので、その間本店スタッフが足りなくなります。

 今も社員さんのなかにも産休後に職場復帰し仕事に精出し頑張ってくれている人がいます。 夕方保育園に子どもを迎えに行って、帰宅しては炊事・洗濯と子育てで忙しく、子どもが望むように早寝してくれなければ睡眠不足のまま翌日出勤もしばしばです。 本当に、子どもを抱えた女性が男性と同じ時間、同じように働くことはたいへんだと思うのです。 私の母も妻もそうしてきたのでしょうが、今一緒に働いている社員さんを見ていると、子育てしながら家事も仕事も充実させるのはとても厳しいことだとリアルに感じます。

 この3月に店長から「新年度6月から本店を日曜店休日にできないか」と相談され、驚きました。スタッフが結婚し出産となれば1年間は産休でお休みになること、本店のスタッフ募集をしても「日曜出勤」では子どもの世話ができないので応募が見込めないこと、女性が働きやすい職場環境を作ることが、ひいては虎彦本店のお客様満足に繋がること、 慢性となった本店スタッフ不足を解消し、急な子どもの体調変化で休まなくてはならない時も互いにカバーし合えて職場でも家庭でもストレスを溜めずにスタッフが心身健康でいられること、、、。 私は話を聴いて、本当にそうだな、と思いました。縁あって虎彦に努めてくれた社員さんが幸せになっていくことを優先していこう、と思ったのです。

 日曜店休ではお客様がお困りになることにどうお応えしていくか、今さまざま検討しております。夏休み期間は「家族そろって超かき氷」を楽しみにしていらっしゃるので日曜営業し代わりに水曜を店休に、や、土日月の3連休の時は営業してその週の水曜を店休に、など店休日の変更もいたします。 

まずは、6月からの店休日カレンダーを作成しましたのでご覧ください。 来月以降お客様の日曜日ご用への対応については、今月中に改めてご案内させていただきます。どうぞ、ご理解賜りますようお願い申し上げます。    

令和6年5月1日 虎彦株式会社 代表取締役社長 上田耕市